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平成25年9月5日(第6回)放送【1】

【プログラム】
●トップインタビュー:ファームドゥ株式会社 岩井雅之社長
●群馬県信用保証協会からのお知らせ:グッドサポートガイド&信用保証ガイド
●頑張る企業紹介コーナー:有限会社あぜがみシール印刷
◎アナウンサー 奈良のりえ

プロローグ

司会

 9月に入り、吹く風に季節の変わり目を感じるようになってきました。ご案内役の奈良のりえです。もうしばらくすれば実りの秋です。自然の豊かな恵みに感謝する季節ですよね。
 さて、夢への挑戦をテーマに月1回お送りしているこの番組「チャレンジ・ザ・ドリーム」では、毎回大企業トップへのインタビューと特徴ある企業などの紹介を、およそ1時間にわたってお伝えしていますが、今回のトップインタビューは、食の駅などを展開するファームドゥ株式会社の岩井雅之社長です。脱サラして開業した農業資材の大型販売店をスタートに、農産物の販売や農業生産法人の設立など、農業を軸に幅広い活動を行っている岩井社長に、創業や事業の拡大、農業に対する思いなど、たっぷりとお話を伺います。また、後半では、シールを利用した万華鏡の手作りキットなど、ユニークな商品を開発している藤岡市のあぜがみシール印刷をご紹介します。

トップインタビュー

ファームドゥ株式会社 岩井雅之社長

司会
「チャレンジ・ザ・ドリーム」、今日のトップインタビューは、ファームドゥ株式会社の岩井雅之社長です。ファームドゥと聞いて多くの方が思い浮かべるのが、農産物加工食品の直売所「食の駅」ではないかと思いますが、実は農業を軸に多岐にわたる事業を展開しているんです。農産物の消費者向けには、食の駅のほかに、「地産マルシェ」の名前で都内で小型の農産物直売所を展開。一方で農家向けには、農業資材の専門店「ファームドゥ農援'S」を経営していて、関連会社には農業生産法人もあります。このように、農業の生産から流通・販売まで関わるユニークな会社です。最近では、生産の第一次産業、加工の第二次産業、流通・販売の第三次産業を合わせた農業の六次産業化という言葉を聞くようになりましたが、まさにこの六次産業化を体現している企業といえるのではないでしょうか。そんなファームドゥの売上高は今年2月決算で、およそ70億8,000万円、従業員数はおよそ500人にのぼりますが、創業からまだ20年たっていないんです。岩井社長は大学卒業後、いせや、現在のカインズに勤務した後に独立。1994年にファームドゥの前身、ファームランドを設立しました。脱サラしての起業、それも、ややもすれば将来性を悲観視されることもある農業という分野への挑戦。起業や事業の拡大についてのお話とともに、農業に対するお考えなども伺っていきます。
今日はこのスタジオにファームドゥの岩井雅之社長にお越しいただきました。よろしくお願いいたします。
岩井社長

はい、よろしくお願いします。

司会
社長はいつも本当に穏やかな表情で、ただ、そのほがらかな笑顔のうちに隠された、いろいろな改革であったりとか、アイデアに今日は迫っていきたいと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
岩井社長

はい、こちらこそ。

脱サラから起業まで

司会

岩井社長は1954年8月16日生まれ、59歳になられまして、ファームドゥの前身、ファームランドを創業したときは30代後半ですか。

岩井社長

そうですね。38歳だったと思います。

司会
ファームランドは農業資材の大型販売店ということで、現在の事業で言いますと、農援'Sに当たりますか。
岩井社長
そうです。
司会
なぜ農業資材のお店を始めようと思ったんでしょうか。
岩井社長
それ以前勤務していたカインズで、園芸用品を販売していたんですけども、園芸用品だと専業の農家には対応できない。栃木県のある会社の社長が店舗を持っていましてね、農家が非常に利用していると聞き、その社長さんにいろいろ教えていただいて、プロの店としての農業資材の考え方をそこで確立したんですね。
司会
それを、独立というふうに思い始めたのはいつくらいですか。
岩井社長
独立を思い始めたのはね、前の会社に勤めていたときに、非常にもうかると。それはサラリーマンで勤めていれば、その事業を頂けないわけですね。
司会
何をやったらもうかると思ったのですか。
岩井社長
やっぱり世の中にないことですね。農業資材でいうと、農薬、種、肥料、農機具、こういうものが一堂に集まって販売することができれば良いと。裏を返すと農家さんは、それまでは不便を感じていたわけです。いろんなところへ行って買うから。それを一堂に集めてやることによって、売上を上げることができました。あとは、安く販売すれば売れるからもうかると思いましたよ。だから仕入れを安くする為に、メーカーさんから直接買うとかね、こちらから取りにいくとか、そういうことで仕入れコストを下げて、それで供給するコストを下げれば、これはお客さんが喜ぶわけじゃないですか。で、そういうことが実現できれば、これはもうかると確信していました。
司会
では、もうお勤めのときから、その独立の準備というのは始めていたわけですか。
岩井社長
準備はしていないんだけれども、こういうことをやりたいということで企画書をいろいろつくって、何人かの人に話して、それで意見を頂いたりして修正しながらきていたわけです。ただ、いざ独立するということになると、お金の問題、土地の問題、建物の問題、いろんなことが絡んできますから、そこまでに時間がかかったということですね。
司会
どのぐらいの時間がかかりました?
岩井社長
6年ぐらい。
司会
あ、そうですか。
岩井社長
こういう事業をやろうと思って、企画書をつくり始めてから6年かかって、いざ創業と、こういう経緯がありました。
司会
実際にスタートする、創業するときというのは、周りの方からの反応というのはいかがでしたか。
岩井社長
まず、両親だとか、兄弟はみんな反対ですね。で、やるんであれば、もっと小さいところからスタートしろと。できることからやれって言われたんですよ。
司会
どのぐらいの大きい規模のことを考えてらしたんですか。
岩井社長
店舗でいえば大型店舗。私はホームセンターに勤めていたから、やっぱり大きいほうが有利だということがわかっていたのでね、大型店舗をつくろうと。で、どうせやるんなら日本一の企業を目指そうと。その業態でね。売上金額じゃなくて、農業資材なら農業資材ということで、日本一のものをやりたいという、そういうふうに思っていましたね。まだ実現していませんけどね。
司会
いつも本当に先を見据えた……。
岩井社長
先はね、それはわからないの、奈良さん(笑)。自分の今の感覚で、これがいいだろうと思うことで、先を見たとか何かっていうのは、周りの人が評価することだけだから。
司会
でも、ご自身としては、これがいいというふうな思いから、日本一を目指そうと思ってスタートしたわけですね。
岩井社長
はい。
司会
高崎市の箕郷町、旧箕郷町のところに1号店を開業いたしました。
岩井社長
そうですね。
司会
実際にスタートしてみて、いかがでしたか。
岩井社長
売上は、計画の大体7割でした。それで経費、税金だとか、いろんな経費がありますけど、それは大体5割増し。だから思っていた数字に対して支出のほうが多い。これが最初のスタートですね。創業するときは、いいことだけを思いながら数字を書いていきますから、いざ実際にやってみると、現実と頭に描いたのは違う、こういうことだと思いますけど。
司会
その中で、ご苦労されたこともいろいろあったのではと思いますが。
岩井社長
いえ。苦労は、今は全然感じてないんですけども、お金はなかったんです。500万円ぐらいありましたかね。
司会
500万円でスタート。
岩井社長
それで約1億円の投資をしていったわけですけど、周りの人にいろいろ支援してもらったということもあり、お金の苦労はなかったです、はっきり言うと。それよりも、農業関係は古い業界だったから、簡単に言うと、問屋さんとかメーカーさんが邪魔をしに来たり。商品を引き揚げに来たり、値段を安くしないでくれとかね。
司会
そういう中で岩井社長は、どういうふうに……
岩井社長
それはその都度対応したんだけれども、人のうわさは75日ですよ、奈良さん。75日たつと、新しいことも受け入れてもらえるのが日本の社会。だから、その件についてはもう大体3カ月ぐらいで解決して、後は自分の事業をどんどん、どんどん大きくしていくことにまい進することができましたね。
司会
皆さんとの信頼関係を築いていくことで、社長が大切にしたことっていうのは、その創業当時、どんなことが挙げられます?
岩井社長
それは約束したことは守るということですね。期日をいつまでに何かをやるとか。約束を守るっていうのは、実社会では、今度はお金ですから、お金を約束どおり支払いをしていくと。このことだけは最初からずっと頭に入っていましてね。それを3カ月か4カ月続ければ、もう流れがわかりますから、今度はこの繰り返しになりますけどね。
司会
その当時から大変農業に対しての熱い思いがもちろんおありだと思うんですけれども、そういった部分で、社長っていうのはどんなふうに思っていましたか。
岩井社長
私は農家のせがれだったので、小さいときから農業風景は見てきたんですけどね、仕事の割に収入が少ないのです。なぜかっていうと、自分で販売することができないから。何しろ情報が入ってこないですからね。だから労力の割には収入が少ないので、農家の担い手がいないのです。だからそこの部分の収入の上がることをやろうということなんですね、考え方が。
司会
そういったことというのが、やはり根底にあったわけですか。
岩井社長
ええ、そうなんです。

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