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平成26年2月6日(第11回)放送【2】

【プログラム】
●トップインタビュー:富士食品工業株式会社 高橋直二社長
●群馬県信用保証協会からのお知らせ 創業応援チームと創業計画サポートガイドについて
●頑張る企業紹介コーナー 株式会社カネトモ


事業の成長・拡大

司会

個人商店の開業からなんと3年後には有限会社を設立して、それから4年後、1972年には株式会社を設立していったと。とんとん拍子に事業を拡大していったわけですか。

高橋社長
いやいや、それはもう失敗の連続だしね。でもおかげさまで、本当に丹精込めていい品物をつくれば、お客さんのほうから「持ってこい」「持ってこい」っていうので、だからそのころまでは営業は1人もいなくても、口伝えで紹介していただいてね。それが本当にありがたかったですねえ。
司会
やっぱりいいものをつくっていたからこそ、口コミでお客さまが増えていった。
高橋社長
そうそう。悪い品物は売らないと、そういう信用ですね。
司会
そういったお客さまからの信用が、やっぱり事業を拡大していった……
高橋社長
それが一番大事だったですね。
司会
というふうにつながっていったわけですね。そうすると、その、やっぱり生産が忙しくなったから、例えば従業員の方を増やしてというふうに、どんどん拡大していったんですか。
高橋社長
従業員というよりも、設備ですよね。
司会
設備?
高橋社長
そう。
司会
生産設備はどういうふうに変えていったんですか。
高橋社長
モデルがないですから。
司会
そうですよね。
高橋社長
そう、だから自分で工夫したり、いろんなアイデアを出して、それでだんだん、だんだん機械化にして。
司会
機械化にしていったのは、どのぐらいの段階ですか。
高橋社長
群馬に移った昭和47年ごろからでしょうね。
司会
そうすると、ちょうどその株式会社に……
高橋社長
そうですね、株式になったところですね。
司会
なったころに機械化していった……
高橋社長

それは群馬の板倉というところでお世話になって。

司会
はい。これはどうして板倉町に本社工場をおつくりになったんですか。
高橋社長
それは道路の高速道路が、東北道が開通して、47年に。それで東京のお客さんもだいぶ増えてきたので、アクセスとか、また、そこは水がものすごくいいところなんですよ。地下130メートル、140メートル深くね。ですから、カルピスさんとか、食品会社が多いですよね。
司会
そういったところに目を付けて、板倉町に1979年に本社工場をおつくりになったんですね。
高橋社長
はい、お世話になって。
司会
そして、さらにはその本社を移転した翌年の80年に、高橋社長、アメリカのカリフォルニア州にモヤシ工場を設立したわけですか。
高橋社長
まあ、それはアメリカ一番大きなヒノイチ豆腐っていう、山内さんがたまたま日本に来て、「アメリカはこれからはもう、豆腐も伸びるけれども、健康食品で、モヤシもこれから伸びるから、ぜひ一緒にやってくれ」という形で始まったんですね。
司会
そちらの方から誘われて……
高橋社長
うん、誘われて。で、土地も、ちょうどオンタリオというところにいい土地があったので、31エーカーですから、3万7,000坪ばかり。
司会
規模が違いますね。
高橋社長
いやいや、そのときは相手の山内さんは、「こんな大きい土地は要らないから、3分の1でいいんじゃないかな」と言ったので、私は「将来ここは発展するところだから、全部買ったほうがいい」って言って。それがよかったですよ、またね。
司会
ずいぶん思いきった決断でしたね。
高橋社長
いや、だって将来でかくなった場合、また付け足したいんですから。
司会
まず、そのアメリカに進出したことも、大変な決断だったような気がいたしますが。
高橋社長
うん、それはずいぶん授業料がかかりましたね、いろんな面で(笑)。
司会
失敗もありましたか。
高橋社長
そう、失敗の連続ですよ。そのとき、1ドル260円だったですから(笑)。
司会
今では考えられないですねえ……。
高橋社長
はい。今はおかげさまで本当に何とか順調に。これからですよね。
司会
また今後もさらに成長していくであろうという。
高橋社長
まだまだこれからですね。
司会
現在、国内のモヤシ生産は、栃木県の日光工場と、栃木工場で行われていますが、では日光を選んだ理由というのはどうしてですか。
高橋社長
やはり水が、もう水質がよくて、それで水量も多いと。それで環境もいいということで、日光を選びました。
司会
水というふうに、一番最初にキーワードでおっしゃいましたものね。
高橋社長
はい。もう全ての事業が水なので。日本がこれだけ精密工場をはじめいろんな工場ができて、食品工場も本当においしいのができるっていうのは、水が基本ですよね。だから日本は、世界で一番水のいいところでしょうね。
司会
この日光工場は、コンピューター制御の栽培システムをはじめ、その後の計量とか、袋詰め、運搬まで機械で自動化されているそうですけれども、これ、ほとんど人手を介さないでモヤシが出荷されるということですか。
高橋社長
そうですね。ほとんど検品して、段ボールに入れるぐらいで、あとは全て機械ですね。
司会
ここまで自動化してする必要というのが、やっぱりあるんですか。
高橋社長
やはり長い目で見たらば、自動化して事故のないように。人間がいれば、それだけ事故も多いですから。だから、自動化にすれば機械ですから、事故も少ないですからね。
司会
あと、衛生面とかも?
高橋社長
そう、衛生面も。
司会
そういったことも考えて、全てコンピューター制御の栽培システムを。
高橋社長
そう、そうですね。
司会
それも社長がお考えになったんですか。
高橋社長
いやいや、それはやっぱりお願いして。自分は義務教育、ケツから一番で卒業したので、そういうことはわかんないですけど。
司会
どなたか、そういったことにヒントを与えてくださる方がいらっしゃったんですか。
高橋社長
そうそう、いい人に、次から次へと巡り合って。それが一番の自分の宝ですよね。
司会
出会いって、やっぱり大切なんですねえ。
高橋社長
そう、出会いは大事ですね。一番大事ですね。
司会
このようにモヤシで成功を収めている富士食品工業株式会社の高橋社長ですが、カット野菜にも力を入れていて、野菜の生産は土づくりから行うというこだわりを持っていらっしゃるんですけれども、この後も、そのこだわりについても、いろいろと伺っていきたいと思います。
高橋社長
はい。
司会
さあ、その前に、ここで1曲お送りいたしましょう。高橋社長の思い出の曲です。どんな曲を選んでくださいました?
高橋社長
自分はやはり『人生劇場』ですね。
司会
村田英雄さんですか。
高橋社長
そうそう。
司会
これはいつごろ高橋社長がお聞きになっていた曲ですか。
高橋社長
丁稚のころ、二十歳ごろですよね。
司会

それではお届けいたします。村田英雄で『人生劇場』。

新事業のカット野菜のこだわりと成功

司会

先ほどは、モヤシの製造で起業して事業を拡大してきた様子を伺いました。富士食品工業ではカット野菜にも力を入れていますよね。

高橋社長
はい。
司会
これはどうして、カット野菜にというふうに思われたんですか。
高橋社長
ヨーロッパとかアメリカでは、今から30年ぐらい前から、カット野菜っていうのがスタートして、非常に好評だったんですね。そんな形で、日本からもスーパーさんが、アメリカとかヨーロッパに研修に行って、「うわあ、日本もこれをやればどうだろう」っていうので、ぜひつくってくれという要望がございましたので、それで始めたわけですね。
司会
そうですか。
高橋社長
そう。ただ自分は、モヤシっていうのは全く水だけで、どんな添加物も薬も使わない。本当に衛生的で、モヤシほどこんな素晴らしい食べ物はないっていうふうに自負しておりましたので。で、カット野菜っていうのは農薬漬けで、それをやっていいのかという疑問が自分で沸いたんですね。
司会
ふつふつと疑問が沸いてきたと。
高橋社長
そう。今の日本の農法で、そのまんまやっていいのかと。じゃあ自分で今度は農場をやってみようということで思ったところに、今から23年前に、いい先生に出会えて。
司会
何先生ですか。
高橋社長
中嶋常允先生という、エーザイ生科研の会長さんだったんですけどね。あるスーパーの幹部さんが、「おまえ、そんな中途半端な農業をやっても駄目だよ」と。「俺が、いい先生を紹介するから」と言われて、1カ月ぐらいたってから電話があって、「明日の朝、8時に伊香保の一富士ホテルにその先生が来るから、会いに行け」っていうので、それで伊香保へ行ったらば、その先生がいらっしゃって。それですぐもう、俺も行動が早いもので、その会ったその日に、粕川村に、室沢というところで、13町歩ばかり土地を借りて、桑畑を。それを、桑を引っこ抜いて、「先生、この土地、どれぐらいあれすれば、土づくり大丈夫ですか」って言ったら、「3年かかる」って言ったんですよ。俺は3年なんて待っていられないと。じゃあそれ、1年でよくするにはどうすりゃいいと。じゃあ3年分、1年で金かければいいんだろってんで、それでそれをやって、ものすごくいい野菜もできたんですよ。それが今、前橋になったけど、粕川村なんですよ。
司会
ええ。そうですか。では、その中嶋先生にお会いして……
高橋社長
農業の土がいかに大事かというきっかけをつくっていただいたのは先生なんですよ。
司会
それまでに、もともとは、その野菜の生産というのは……
高橋社長
全く知らなかった。
司会
モヤシとは違いますもんね。
高橋社長
そう、全く違う。
司会
モヤシは水ですし、野菜は土ですもんね。
高橋社長
そうなんですよ。

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