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平成26年2月6日(第11回)放送【3】

【プログラム】
●トップインタビュー:富士食品工業株式会社 高橋直二社長
●群馬県信用保証協会からのお知らせ 創業応援チームと創業計画サポートガイドについて
●頑張る企業紹介コーナー 株式会社カネトモ



司会
で、当初はそのカット野菜を始めたころは、もちろん農家の方から仕入れていて……
高橋社長
そうそう。市場からとか。
司会
うん、で、本社工場でそれをカットして。
高橋社長
だから自分は疑問に思ったんですよ。農薬漬けの野菜を使うというのは、素晴らしいモヤシを売っていながら、俺の理念に反するという疑問を持って。じゃあ自分でやってみよう、なんて愚かな考えで。そのときに、たまたまそういういい先生にお会いできて、それが本当に自分の人生のいい明かりになりましたね。
司会
その土づくりというのは、どういったところが今までと違うんですか。
高橋社長
今までは窒素、リン酸、カリが主体で一番大事。ミネラルっていうのがないんですよ。
司会
ああ。
高橋社長
山の自然は、農薬も化学肥料も何もしなくたって、もうタラの芽でも、ウドでも、ゼンマイでも、本当においしいでしょう。毎年出るでしょう。
司会
そうですね。
高橋社長
畑に持ってくると駄目でしょう。
司会
はい。
高橋社長
駄目なんですよ。2〜3年でもうタラの芽、全部駄目になっちゃうんですよ。
司会
それは土が悪い。
高橋社長
窒素、リン酸、カリだけでは、土の基本がなってないと、先生が言うには。で、先生のところでは1兆分の1まで分析すると、窒素、リン酸、カリはもちろんだけれども、鉄、マンガン、マグネシウム、亜鉛、銅、モリブデンとか、どれが入っているか調べて、足りないものを基本に合った土設計すると、素人だって1年目からいいのができるんですよ。
司会
まあ、素人でもというのは、たぶんご謙遜されてだと思うんですけれども……
高橋社長
いやいや、自分も子どもが4人いて、一番上の長男坊に、「もう、おまえは会社なんか継がなくていい」と。「これから農業が一番、未来のある素晴らしい事業なんだから、もう世の中のためにもなるし、おまえは農業をやれ」と。それで宇都宮に農家の売り手があったので買って、群馬生科研の社長、副社長さんに、手取り足取り全部指導してもらって、素晴らしいトマトとかニンジンができて。
司会
やっぱり土づくりからしっかり行った野菜というのは違いますか。
高橋社長
もう全然味も違うし、日持ちも違うんですよ。
司会
甘みであったりとか。
高橋社長
甘み、もうほかの野菜が食えなくなっちゃうんですよ。
司会
やっぱりその中嶋先生が提唱しているというのは、不足しがちなミネラル成分を補って、土壌を改良して、バランスのよい土壌にするという農法ですね。
高橋社長
そうです。今、日本の農業は全部、窒素、リン酸、カリ。特に窒素が多いと駄目になっちゃう。ですから苦くなって、日持ちが悪かったり。で、昔はもう、化学肥料も、農薬も、除草剤もなかったわけですよ。こんなことを言っちゃ悪いけど、人間のうんちから、食べ残したものなんかが、堆肥場、農家の軒先にあって、そこへ積んで、3年か4年で堆肥になって、その下にはミミズがいっぱいいたわけですよ。で、魚釣りに持っていったり。自分の子どものときなんて、ミミズをおなかだけ出して、煎じて飲むと解熱剤になるんだよ(笑)。
司会
まあ、何かこう、やっぱり昔の方の知恵って、すごい。
高橋社長
昔の人のほうが偉かった。今は完全に狂ってる。ごみをみんな焼却炉で燃して、大事な宝を。
司会
原点回帰ですねえ。
高橋社長
原点に帰らなきゃ駄目。
司会
ええ。日光工場には土壌の研究を行う研究室も設置されたそうですね。
高橋社長
そう。
司会
契約を今、されている農家の方たちの土壌を、では管理しているんですか。
高橋社長
もちろん、全部うちのお世話になっている契約農家は、基本的には全部土壌分析して、土設計して、こっちの指示どおりやっていただくというのが基本ですね。
司会
現在、どのぐらいの契約農家さんがいらっしゃるんですか。
高橋社長
北海道から九州まで500軒から、もうそれがボンボン、いくらつくっても間に合わない現状ですね。
司会
そういう契約農家の方の土壌を、しっかりと管理して……
高橋社長
そうそう、それが一番基本。
司会
例えば、何々が足りないとなった場合には、それを指示するというか。
高橋社長
だから自分で勝手なことは絶対してもらっちゃ困るし、もう、すぐばれちゃうんですよ、製品で現れるから(笑)。
司会
おいしさであったり。
高橋社長
失敗したり。
司会
でも、そういうふうに考えていくと、農業って、また未来が見えてくるというか、いいものができれば、やっぱり栽培する方もうれしくて、またモチベーションが上がりますよね。
高橋社長
いやいや、それはもう、農業がこれから一番世の中に大事な産業だと思います。そうすれば、医療費も下がるし。
司会
もう高橋社長は本当に先々のことまで……
高橋社長
いやいや、そうじゃなかったら、事業の発展なんてないですよ。今さえよければいいなんて、とんでもないですよ。
司会
これは耳が痛いという方も多いかもしれませんけれども。さて、日光の工場には、堆肥をつくるプラント、土づくりセンターもあるんですよね。
高橋社長
はい。
司会
土もつくってしまうと。
高橋社長
うちでモヤシの頭とか折れたのだとか、野菜のあれが、もう毎日、40トン、50トン出ますから、それを全部発酵させて。で、90度ぐらいまで発酵熱が出るんですよ。そうすると、悪玉菌は全部死んじゃうんですよ。臭いもないんですよ。
司会
あ、臭いもない。
高橋社長
そう。それで、25日で完璧な土になっちゃうんですよ。
司会
え、25日? そんな短期間で?
高橋社長
普通、3〜4年かかるのが25日で。だって90度の発酵熱ですから。
司会
簡単にその土づくりセンターってできたものですか。
高橋社長
できますよ。最初は設備に金がかかるけれども。
司会
そうですよねえ、ええ。
高橋社長
で、今、焼却炉の何分の1でできるわけですよ。だから国を挙げてこの事業をやらなかったら駄目だと思う。ごみを宝に。大都市の周りほど、いい土になるんですよ。ごみがいっぱいあるから。
司会
ああ、考えてみれば、そうですね。
高橋社長
そうなんですよ。
司会
ところで、高橋社長は東南アジアでも農業をやられたことがあるということなんですが、なぜ東南アジアに着眼されたんですか。
高橋社長
着眼というよりも、我々モヤシの種ですか、それを昔はブラックマッペっていうので、ミャンマーが連作障害で、今度はタイに移ったんですよ。土づくりをすればいいのができるだろうと思って、大手商社さんと一緒になってやったんだけれども……。
司会
ええ、やってみたんですね。
高橋社長
やってみて、それで農業を始めたわけですね。
司会
そのときに、堆肥づくりも体験されたと。
高橋社長
もちろん基本は、だから、ぼかしをつくって。昭和49年に琉球大の比嘉照夫先生の指導で。
司会
EM農法の?
高橋社長
そう。いいのができたんだけれども、豆をつくるわけのが、スイカをつくったら素晴らしいスイカができて、スイカの大産地になったなあ(笑)。
司会
本当ですか。
高橋社長
だから、農家の人は大喜び。
司会
ああ、種をつくろうと思って進出したけれども、スイカで今……
高橋社長
そう、スイカのほうが、もうすごいいいのができてね。
司会
ああ、そうですか。
高橋社長
それもだけど、農家の人が喜んでくれれば、誰がよくなってもいいと思って。
司会
いや、でも、こう、ルーツをたどっていくと、ずいぶんと、もう何十年も前から高橋社長、お考えになっていたんですね。
高橋社長
いや、そのときは全く無頓着でやった、無謀でね。

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