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平成26年3月6日(第12回)放送【1】

【プログラム】
●トップインタビュー:ハルナグループ 青木清志代表
●群馬県信用保証協会からのお知らせ  経営支援・再生支援について
●頑張る企業紹介コーナー  株式会社卯三郎こけし

プロローグ

司会

 3月に入り、卒業の話題が増える時期になりました。直接身近な存在に卒業生がいないとしても、何となくそわそわした雰囲気を感じますよね。ご案内役の奈良のりえです。
 卒業という言葉は、場合によっては定年や退職、引退の意味で使われたりすることもありますが、今日のインタビューのお相手は、そういった意味では幾つになっても卒業からはほど遠い方です。夢への挑戦をテーマに月1回お送りしているこの番組、「チャレンジ・ザ・ドリーム」では、毎回大企業トップへのインタビューなどを、およそ1時間にわたってお伝えしています。今日のトップインタビューは、ペットボトル飲料の製造・販売などを展開しているハルナグループの青木清志代表です。1996年高崎市足門町でハルナビバレッジを創業し、わずか7年で年商100億円を超える企業に急成長させて注目を集める一方、60歳を過ぎてからの起業だったことから、シルバー企業という面からも話題となる人物です。その上、製造業を経験したことはなく、群馬県に縁もゆかりもない中での創業だったということですので、さらに驚きです。そして、急成長企業というと、売上などの数字ばかりに目が行きがちですが、人づくりも大切にしてきたそうです。創業の様子や、経営の理念など、青木代表にたっぷりとお話を伺っていきます。また、番組後半は、創作こけしの製造・販売を手掛け、最近ではキャラクターこけしという新たな分野でも人気を得ている、榛東村の株式会社卯三郎こけしへの訪問インタビューをお送りします。

トップインタビュー

ハルナグループ 青木清志代表

司会
ペットボトル飲料の製造・販売などを手がけるハルナグループの青木清志代表に、FMぐんまのスタジオにお越しいただきました。青木代表、よろしくお願いいたします。
青木代表

こんにちは。よろしくお願いします。

司会
1933年、昭和8年生まれの80歳ということなんですけれども、本当にお若い。
青木代表
いえ、年齢を気にしないでこれまで生きてきましたから、若く見えるのかもしれません。
司会
今日はさまざまなお話を伺っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
青木代表
はい、こちらこそ。

創業までの道程

司会
青木代表はハルナビバレッジを62歳で創業したそうですね。それまではどんなお仕事をしていたんですか。
青木代表
商社に勤めていました。いろいろな国に行って商品開発をしたり、日本市場のために輸出入をやってきました。
司会
若いころはどんなことをしたいというふうに思っていらっしゃったんですか。
青木代表
父と兄は医者なんですが、私は医者にはあまり興味がなかった。それで、父に黙って違う大学を受験したんですね。
司会
黙ってですか。
青木代表
母には言いましたよ。母が賛成してくれまして、自分の希望の道へ行った。それが演劇なんですね。
司会
早稲田大学でしたっけ?
青木代表
そうです。そこで勉強しながら、夜は演劇学校に通いました。私が何になりたかったかというと、シェークスピアの演出家でした。シェークスピアを学び、20代は修業をずっとしてきました。ただ、病のために、それも途中でできなくなってしまいました。
司会
それで休養して、その後に商社にお勤めになったわけですね。
青木代表
はい、30年間続けていました。50代の10年間、たまたま私は食品、食料を担当していまして、飲料の原料など、ことに果汁等を扱っていました。それが一つのきっかけになったわけです。ふと、60歳前後のときに、「何かやり残してるな」という気がしました。ものづくり、製造業というのは経験がなかったものですから、「よし、それをやろう」という気持ちが、そのころから生まれてきました。
司会
さまざまな業種の中で、その飲料メーカーを起業しようと思ったのは、やっぱり何かきっかけがあってですか。
青木代表
ええ、水なんですよ。
司会
水。
青木代表
仕事で海外へ赴いたとき、水が湧き出る現場に遭遇しました。何となくそれがヒントになり、水というテーマで事業を考えたんですね。
司会
水にはビジネスチャンスがあると、そのとき何かふと思われたわけですか。
青木代表
水の稀少性といいますか。日本の場合、森林の中で水が育まれてきました。そういうことは、アジアの中でも非常に少ないんですね。ですから、日本の資源として水を据えると、ビジネスの展開はいろいろ考えられる、というふうに思ったんですよ。
司会
製造業を始めるとなりますと、生産設備の調達、それからノウハウのある人材集めなど、準備することも多かったのではと思うんですけれども。
青木代表
そうなんですね。今、思い返しますと、非常に楽しい思い出ですが、当時はやはり真剣でした。まず、この地、群馬は素晴らしい水量と水質、それから地理的な条件、全てを備えておりますが、私の友人・知人が全くここにはおりませんでした。
司会
もともとは群馬県のご出身ではいらっしゃらないということで……。
青木代表
はい。ここは事業の適地として選んだわけですから。
司会
幾つも見た中で?
青木代表
ええ。関東をはじめ、山梨県や静岡県といった富士山の周囲です、いろいろ調べましたね。しかし、地理的に、まず関東の中心、それからこの大きな森林という背景。さらに考えますと、お客さまが水を想像されたときに、その水を飲みたくなるという動機もビジネスには非常に重要ですから、この地を選んだんです。
司会
で、この地に決めて、まず場所を決めて、その後はやっぱり人脈ですか。
青木代表
そうです。製造業の重要なポイントは何かというと、まず買っていただけるお客さまがいらっしゃる。つまり、顧客・お客さまを大事にすること、誰のためにつくっているかということ、これらをしっかり念頭に置けば、必ず仕事は順調に回るだろうという判断もあって、顧客志向を非常に重要視しました。そのために、お金を使って投資をする前に、顧客をお訪ねして、実はこんなことをやりたいんです、という事業化の話を約10カ月にわたって、説明したんですね。まだ何もない状態、設計図だけの段階です。
司会
それは創業前の準備段階として。
青木代表
ええ、創業のちょうど1年前ですね。
司会
そうですか。どういったところに?
青木代表
私は大企業、上場企業ばかりをターゲットにしました。そして、その期間、10社ぐらいをお訪ねして、3社からは前向きな回答をいただけましたよ。お金が先じゃないんです、私は。お金はそれからなんです。
司会
そうなんですね。ついついやはり資金がないと動けないのかなというふうに躊躇してしまうのではと思うのですが、そうではないんですね。
青木代表

仕事というのは、まず資金をどうするかということ、これは非常に基本的なことなんですけれども、お金だけあっても進んでいかないと思いますね。私はお金もありませんから、仕事がひょっと目の前に現れてくれば、おそらく融資も投資も動いていくのではないかなと、こういうふうに考えました。それから、この地元の銀行をご紹介いただいて、私の事業の構想をご説明しました。そのときはもう、潜在的な顧客の名前が一応ありますので、事業計画の中にその会社の名前も入れさせていただいて、どのようにこの事業は進んでいくか、どの時期にお金が必要になるのか、その投資したものはどういう時間の中で回収されていくのか、こういったことを大体10年ぐらいのスパンでつくりました。

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