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平成26年6月5日(第15回)放送【1】

【プログラム】
●トップインタビュー:星野物産株式会社 星野陽司社長
●群馬県信用保証協会からのお知らせ:創業チャレンジ資金の利用状況について
●チャレンジ企業紹介コーナー:三ッ葉楽器株式会社

プロローグ

司会

 6月に入り、夏本番が近づいてきた感がありますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。ご案内役の奈良のりえです。
 これからの時期、食事はさっぱりしたものがいいなというときにぴったりくるのが、うどんやおそばではないかと思いますが、うどんといえば、群馬県は原料の小麦の生産量が全国4位の土地柄です。群馬県の食文化は粉食とも言われますよね。今日のトップインタビューは、そんな小麦やうどんにも関係のある会社です。この「チャレンジ・ザ・ドリーム」では、大企業トップへのインタビューなどをおよそ1時間にわたってお伝えしていますが、今日のトップインタビューは、上州手振りうどんで知られる、みどり市の星野物産株式会社の星野陽司社長です。星野物産は、1902年(明治35年)に旧大間々町で創業、1937年(昭和12年)に株式会社になりました。うどんのイメージが強い星野物産ですが、その事業は幅広く、本社のあるみどり市で小麦粉などの製粉、乾麺の製造を行っているのをはじめ、そばを長野県小諸市で、パンを栃木県足利市でつくっていて、酒米の精米なども行っています。また、運輸や倉庫のグループ会社もあります。多くの事業を手掛ける星野社長に、経営に対するお考えなどを伺っていきます。また、番組後半は、これから夏に向けてイメージぴったりの楽器、ウクレレを製造している前橋市の三ッ葉楽器株式会社への訪問インタビューをお送りします。

トップインタビュー

星野物産株式会社 星野陽司社長

司会
上州手振りうどんで知られる、星野物産株式会社の星野陽司社長にFMぐんまのスタジオにお越しいただきました。星野社長、どうぞよろしくお願いします。
星野社長

はい、よろしくお願いします。

司会
星野物産は、明治時代の創業で、おじいさまの代から続いている会社ということなんですけれども、子どものころから会社の様子などを見て、星野陽司社長は育ったんですか。
星野社長
私が生まれたのが昭和24年です。当時から社員の人たち、100人以上いました。当時は工場と事務所が、また、その中に私どもの住まいがありまして、私が生まれたのは事務所の2階でございます。その後、社員と一緒に育ちまして、現在、勤続64年でございます。
司会
勤続64年ということは、生まれた年からが勤続年数ですか、社長?
星野社長
そうです。
司会
もう、まさに会社とともに歩んできた人生ということになるわけですね。
星野社長
はい。

老舗企業の事業承継

司会
その子どものころの会社の様子などで、思い出に残っていることってあります?
星野社長
住まいの隣が社員の寮でございまして、住み込みの社員が多勢いました。そういう社員と一緒に食事をして、ときにはお酒をちょっともらったり、試しにたばこも教えてもらったり、いろいろ社会勉強も一緒にやってきました。
司会
もう本当にその100人の大家族のようですね。
星野社長
そうですね。非常ににぎやかでした。
司会
そんなふうにもう、会社が、そこにあるのが自然にというふうに育っていった星野陽司社長なんですけれども、社長に、では就任されたのはいつになりますか。
星野社長
確か33歳だと思います。当社はグループ経営をしておりまして、当時、15社ほどありました。それぞれの会社には優秀な事業責任者がおりまして、その人から一つずつ会社を承継してきました。
司会
最初に就任された会社というのは、どのような業態の会社だったんですか。
星野社長
星野物産の小麦粉を使って、生麺、ゆで麺をつくる、前橋の会社でございます。学校を出てすぐに入った会社です。
司会
いくら自然にそれがあったとしても、やはりそれだけの会社を背負うという意味では、大変なご苦労もあったのではないですか。
星野社長
それは別に会社っていうのはそれぞれの役割分担ですから、社長という役割を担うということですので、そんなに大げさなもんじゃないわけなんです。
司会
その後、平成3年(1991年)44歳のときに、星野物産の社長にも就任をされています。そう考えますと、もう何十年も社長業をなさっているわけですけれども、その中でいろんな変化もあったでしょうね。
星野社長
整理した会社が2社、合併とか譲渡した会社が3社。で、また新しく会社を興したのが2社ということで、グループ会社につきましても、事業環境の変化に柔軟に対応してきました。
司会
現在はグループ会社含めて、何社になりますか。
星野社長
今、13社ですね。

製粉事業と製麺事業

司会
ところで、星野物産といいますと、やはり皆さんもよくご存じなのは上州手振りうどんではと思うんですけれども、中心になっている事業は製粉事業なんですね。製粉ってどのような作業になるんですか。
星野社長
お米は中の実が堅いので、皮を削る。小麦は中が柔らかいので、まず砕いて、ふるいに分けて皮を取り除きます。精米と製粉になります。小麦のほうは、5,000年前のエジプトの時代から続いてきているわけですけれども、それぞれの地域で採れる小麦に合う食品がそれぞれの地域で生まれてきました。アメリカで採れる小麦はパンに、イタリアで採れる小麦はチャバタに、カナダで採れる小麦はパスタに、中国で採れる小麦はまんとうに、そういう中で、日本で採れる小麦は、うどんとか、まんじゅうに向いている小麦があったので、うどん、まんじゅうが生まれたということになります。
司会
そうやって上州の粉食文化も育っていったんですね。
星野社長

そうですね。

司会
そんな中、星野物産は国産、さらに言いますと、群馬県産の小麦をとても大切にしていらっしゃるんですが、地元の小麦を使う理由というのはどんなところにありますか。
星野社長
私どものほうは、アメリカ、カナダ、オーストラリアと、そういう輸入の小麦も使っております。そういう中で、輸入小麦にない風味、香りを持った県産小麦というのが、外国産の小麦とブレンドすることによって、麺とか、おまんじゅうとか、お客さんに合った味になります。国産小麦と輸入小麦をブレンドし、お客さんの嗜好に合わせるかが、私どもの仕事になるわけです。
司会
ブレンド技術というのが、ひとつ、キーワードになってきますね。
星野社長
そうですね。大手製粉の場合は大量生産方式ですけれども、私どものほうは多品種少量生産で、きめ細かくお客さんの嗜好に合わせた小麦粉をつくっております。
司会
だからこそ、また製麺業でも、おいしいヒット商品がたくさん出ているわけですね。
星野社長
そうですね。例えば手振りうどんに合った小麦粉を製粉しているということでございます。
司会
これがやはり他社との差別化なんでしょうか。
星野社長
そうですね。きめ細かく、お客さんの味に合わせた小麦粉を製粉するというのが、私どものスタンスです。
司会
はい。では、そのあたりのスタンスについても、もう少し詳しく伺いたいので、1曲、お届けした後に、お話を伺っていきます。星野社長の思い出の曲をお届けしたいと思います。よくラジオはお聞きになっていたんですか。
星野社長
そうですね。昔、高校生のころ、深夜番組をよく聴いていました。
司会
ということで、これはまさにその思い出の曲ですね。
星野社長
はい。
司会
では、お送りしましょう。オールナイトニッポンのテーマ曲です。ハーブ・アルバートとティファナ・ブラスで、『ビタースウィート・サンバ』。

ヒット商品上州手振りうどん

司会
「チャレンジ・ザ・ドリーム」、今日は星野物産株式会社の星野陽司社長にお越しいただいています。星野物産の中心的な事業は製粉だということでしたけれども、上州手振りうどんに代表されるような、この乾麺の製造というのは、いつぐらいから行っていますか。
星野社長
これはもう戦後、昭和20年代からやっています。製粉業と一緒に創業しています。乾麺というのは、奈良時代から続き、麺類の保存形態からすると一番古い商品でございます。戦後、かなり量産化が進んで、需要が増えましたが、その後、生麺、ゆで麺、即席ラーメン、冷凍麺と、常に新しい商品が出てきて、乾麺自体はここ50年間、ずっと減り続けてきております。そういう中で、製麺技術、乾燥技術、また小麦粉の改良など、もう一度ここで乾麺の美味しさが見直されております。乾麺というのは、干すことによって、麺のこしがしっかりとしたり、ツルツル感が増したりという効果が出てきます。特に細い麺のそうめん、冷麦、それからざるうどん、最近ではひもかわうどんなど、ざるで食べる麺が得意分野です。乾麺のここに注目して、商品開発をしてきております。
司会
そういった中で、2007年に世界的な食品評価機関、モンドセレクションで、上州地粉手振りうどんが最高金賞を受賞しました。そして、その後も、黒鉄屋赤兵衛・黒兵衛の中華そば、信州小諸の七兵衛田舎そばと更科そばが次々に金賞を受賞。さらに、今年は上州ひもかわうどんが金賞を受賞していますね。
星野社長
そうです。
司会
素朴な疑問なんですけれども、上州手振りうどんを含め、うどんの分野で、もうこれだけ人気の星野物産が、どうしておそばであったりとか、そういったラーメンとか、そういった分野も見始めたのかなと思ったんですけれども。
星野社長
手振りうどんの製造技術を、そばとか中華そばとかに応用展開してきたということでございます。
司会
その応用というのは簡単にできるものなんですか。
星野社長
簡単にはできないんですけど。
司会
ええ、じゃあ相当時間はやっぱりかかったり。
星野社長
そう、やっぱり試行錯誤はやっています。
司会
そういった中で、これほどの金賞という大きな賞を受賞されて、食のオリンピックと言われていますものね、モンドセレクションって。
星野社長
そうですね。
司会
これによって、やっぱりブランドのイメージというのが変わってきましたか。
星野社長
やはりお客さんが選択する一つのきっかけにはなっているのかなと思います。
司会
それから、注目したいのが、ネーミングがユニークですね、商品の。
星野社長
そうですね。商品の雰囲気、イメージ、それをお客さんに上手に伝えるということですね。
司会
味が命の業界ですけれども、社長ご自身も味にはやっぱりうるさいんですか。
星野社長
やはり長い間、おいしいお店、おいしい商品を食べ続けてきたという中で、私の味覚が付いてきました。だからまあ、年の功ですね。
司会
もちろん、試作というのは幾つも幾つもあると思うんですけれども、その最後の決定というのは、では星野社長がなされているんですか。
星野社長
社員のいろんな声を聞きながら、最終的には私が決めるということですけれども、まずいものは誰でもわかるんです。美味しさっていうのはそれぞれの感性ですから、誰かが決めてあげないと決まらないと。責任者が決めるということですね。
司会
おいしいという決定って難しいですね。
星野社長
それはまあ、最終的にはお客さんが決めるということなんですね。要するに、売上高っていうのは通信簿ですから、商品の。売上高が商品の良し悪しの評価基準ですから。それによってやっぱり、マイナーチェンジは常にやっています。
司会
では、ヒット商品である上州手振りうどんも、そのようにマイナーチェンジをしてきたんですか。
星野社長
そうですね。やはり味覚、風味、また求められる水準がレベルアップしておりますので、原料の小麦粉、それからつくる工程についても改善は進めております。
司会
もう、つくる工程も含めて改善なんですね。
星野社長

そうですね。常に見直しをしております。


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