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平成27年4月2日(第25回)放送【1】

【プログラム】
●特別対談
株式会社ジェイアイエヌ 田中 仁社長
中小企業庁金融課 菊川人吾課長

プロローグ

司会

 こんにちは。ご案内役の奈良のりえです。新しいことが始まる4月。起業などの夢への挑戦をテーマにおととし4月から始まりましたこの番組、チャレンジ・ザ・ドリームは、今回の放送で3年目に入りました。新たなスタートを切るつもりでお送りしていきますので、これからもよろしくお願いします。さて、そんな新年度最初の今日の放送は、お二人の方をゲストにお迎えして、起業やイノベーション、革新をテーマにしたお話をお送りしていきます。ゲストは、眼鏡をアイウエアという概念に変えた「JINS」ブランドを運営する株式会社ジェイアイエヌの田中仁社長、それから、融資などを通して起業を応援する中小企業庁金融課の菊川人吾課長のお二人です。東京飯田橋のジェイアイエヌ東京本社を訪問して収録をさせていただいたのですが、新年度のスタートにぴったりの元気が出るお話になったと思います。およそ1時間にわたり、お二人へのインタビューをお送りしていきます。

特別対談

株式会社ジェイアイエヌ 田中 仁社長
中小企業庁金融課 菊川人吾課長

司会
私は今、東京飯田橋にある株式会社ジェイアイエヌの東京本社にお邪魔しています。いやあ、視界を遮るものが全くない30階建てのビルの最上階ということもありまして、本当にここからの景観って最高なんですよね。皇居と都心の高層ビル街、そして日本武道館も臨めます。今日はこちらで、ジェイアイエヌの田中仁社長と中小企業庁金融課の菊川人吾課長にお話を伺っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
田中社長
よろしくお願いします。
菊川課長
よろしくお願いします。
司会
田中社長とは、もうこの番組の節目節目にご登場いただきまして、いよいよ番組も3年目になりました。
田中社長
この番組を聞いて「私、ちょっと起業したくなりました」っていう方が、私の周りに何人かいますよ。
司会
本当ですか。うれしいですね。
田中社長
そうですね。
司会
そして菊川課長は、昨年の11月にFMぐんまのスタジオにお越しいただきました。その後、群馬のことを引き続き気にかけていただいたりしていましたか。
菊川課長
はい。私の近しい人間も、実は群馬でビジネスをやっていますので、そういう意味も込めて、ぜひこの番組、どんどん応援していただきたいなと思っています。
司会
どうもありがとうございます。

日本における起業の状況

司会
さて、田中社長は前橋のご出身で、ビジネスのスタートも前橋でした。
田中社長
そうです。
司会
はい。東京に進出したのは何年になりますか。
田中社長
2005年頃から会社の機能を東京に移し始め、本社機能を移転統合したのは2008年です。
司会
2005年からですか。ちょうど今年で10年ということになるんですか。
田中社長
そうですね。ただ、本社登記は群馬県前橋市にまだ置いてあるので、法人税、所得税、地方税、それから消費税と全て、群馬に納めていますので、そこはもう間違いなきようにお願いします。
司会
そうなんですよね。もう群馬にいろいろな意味で貢献していただいているわけなんですけれども。1988年に創業を前橋でされています。
田中社長
はい。
司会
例えば東京に進出するというのは、その頃お考えの中にありましたか。
田中社長
全くありませんでした。目の前の生活がもう精いっぱいで、とにかく毎日の生活を安定させたいと、そんなことばかり考えていました。
司会
それが2005年には東京に進出されて。
田中社長
東京に来たきっかけは、会社がだんだん成長し上場が視野に入ってきて、人材を獲得したいと考えたときに、群馬だけでは、当時我が社が必要としたスキルを持った方をなかなか採用できなかったのです。そこで東京に来て、採用活動し、そのまま上場したという感じでした。
司会
その後というのはどうですか。またさらに急成長したというふうに思われるんですけれども。
田中社長
そうですね。ビジネスは、商売をするだけではなくて、会社と一緒に個人そのものを成長させる、非常に素晴らしいものだなと感じています。目の前の安定しか考えなかった人間が、社会とか、世の中とか、グローバルとか、今言っているわけです。これは、当時の私を知っている人間からすれば、「あいつ、何を言っているんだ」と。
司会
いや、いや、いや。
田中社長
たぶん言われると思うのです。
司会
そうですか?
田中社長
はい。でも、それはやはり企業が成長する過程で自分自身が一皮、一皮むけてきたからこそ今があるのだと思うと、ビジネスは人を成長させる、最も有効な手段だと言えると思います。
司会
ただ、最近は起業する人が減っているということも、ちょっと耳にします。
田中社長
そうですね。安定志向なのでしょうか。子どもに対して小さいうちから、5教科をしっかり勉強して、いい大学に行って、大企業に入りなさいと親が言う。さらに言えば、今日いらっしゃる菊川課長ではありませんが、日本のお役人になれば最高という価値観だけを植えつける。それは、もちろん最高ですよ。最高ですけれども、でもそれだけではないんだと。ビジネスという選択肢もあるんだよということを、学校やご家庭が、子どもに伝えられれば、その子どもの個性に合った育て方もできるのではないかと、私は今、考えています。
司会
菊川課長、実際には、今、日本全体としては起業の状況はいかがですか。
菊川課長
起業家精神の全くない公務員が、こういう説明をするのも何だか……。
司会
いや、いや、いや、そんな、そんな(笑)。
菊川課長
と思うんですけれども、実は、非常に問題だなと思うのは、少なくなっているというよりも、その角度が非常に急激なんですね。例えば97年から12年の間の15年間で、起業したいっていう人が166万人から84万人、要するに半分になっているんですね。これは将来、非常にボディブローのように効いてくる。将来の経済が元気にならない一つの大きな原因になってくるので、ここはちょっとその傾向をぜひ止めなきゃいけないと思いますし、私も役所が首になれば、私も起業しなきゃなと思っておりますが。
司会
何をおっしゃいますか(笑)。
菊川課長
ぜひそのときはご指導いただきたいと。
田中社長

いや、とんでもありません。

海外における起業の状況

司会
田中社長は、起業家の発掘・育成を目指して、群馬イノベーションアワード、群馬イノベーションスクールという取り組みをされています。その中で、アワードの大賞受賞者にはアメリカのシリコンバレーへの研修旅行をプレゼントしているわけなんですけれども、このシリコンバレーの雰囲気というのは、日本と違いますか。
田中社長
やはり違います。私が世界を見始めたっていうのは、きっかけの一つに、経済産業省さんから要請があり、日米でのイノベーションの対話に参加したことがありました。在日アメリカ大使館のジョン・ルース前大使が肝いりで始めた事業なのですが、日本代表の起業家ということでスタンフォード大学に行かせていただいたのです。
司会
はい。
田中社長
そのとき初めてシリコンバレーに足を踏み入れて、その自由な雰囲気を肌で感じたのです。スタンフォード大学の授業風景をのぞいても、先生と生徒が対等で、先生が一方的に講義をしてそれを生徒が聞くのでないのです。もう先生と生徒、生徒同士の議論から、物事が進んでいくような、フラットなスタイルにとても感銘を受けました。
司会
ああ、こう、クリエイトな空間ですね。
田中社長
そうなんです。
司会
やっぱりそういったところを、一人でも多くの方に知ってほしいという思いがおありなんですね。
田中社長
はい。
司会
やっぱり海外を見ることで、いろいろなことが感じられたりとか、多くの刺激が受けられるのではないかな、なんて思うのですが、そういったあたりでは、菊川課長は海外勤務もご経験をされているそうですね。
菊川課長
最近までスイスのジュネーブというところにいたんです。
司会
どのぐらい行ってらしたんですか。
菊川課長
3年ほど行っておりました。
司会
そうですか。
菊川課長
ジュネーブというのは国際機関が多く、私も国際機関の関係の仕事をしていたので、またスタンフォードのあるシリコンバレーとは全く雰囲気が違うと思うんですが、先ほど田中社長がおっしゃっていたように、やっぱりいろいろな人たちが集まって、対等にやっていく、それを受け入れる土壌があるっていうのは、それはヨーロッパもそうだと思いますね。で、私、仕事じゃないんですけれども、勉強でアメリカの東海岸のほうに行ったことが、ニューヨークなんですけれども、そっちもやっぱり、働いている人が夜、勉強に大学に来る。そうすると、大学も夜やっているんですよね。そこで、我々学生がそういった人たちと一緒に混ざってやって、そうすると、どんどんビジネスに関するいろんなアイデアがインスパイアされるっていう、そういう、いろんな柔軟性っていうんですかね。そういったものを非常に社会全体として受け入れているという感じはあると思います。

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