信用保証協会とは三つの支援保証利用のご案内コンプライアンス・個人情報情報公開
保証協会へのアクセス制度検索ご相談窓口よくある質問リンク集
群馬県信用保証協会トップページ > チャレンジ・ザ・ドリーム >


平成28年4月7日(第37回)放送【1】

【プログラム】
●特別対談
株式会社群馬銀行 齋藤一雄頭取
株式会社ジェイアイエヌ 田中 仁社長

プロローグ

司会

 こんにちは。ご案内役の奈良のりえです。新年度がスタートしました。夢への挑戦をテーマに、企業トップへのインタビューなどをお送りしているこの番組「チャレンジ・ザ・ドリーム」は、早いもので今月で4年目に入りました。新年度の初回を飾る今回の放送は、群馬銀行の齋藤一雄頭取と、アイウエアブランド「JINS」を展開し眼鏡業界の革新を続ける株式会社ジェイアイエヌの田中仁社長のお二人をゲストにお迎えして、起業やイノベーション、地域の活性化などをテーマにしたお話をお送りしていきます。齋藤頭取と田中社長の顔合わせによるインタビューは初めてということです。どんな展開になるのか、お楽しみに。

特別対談

株式会社群馬銀行齋藤一雄頭取、
株式会社ジェイアイエヌ田中仁社長

司会
FMぐんまのスタジオに、群馬銀行の齋藤一雄頭取と、ジェイアイエヌの田中仁社長にお越しいただいています。今日は起業やイノベーション、地域の活性化をテーマにお話を伺っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
田中社長
よろしくお願いします。
齋藤頭取
よろしくお願いします。

革新を応援する取り組みの理由や思い

司会
群馬銀行では、革新的・創造的な新事業プランを支援するぐんぎんビジネスサポート大賞を実施。また、田中社長は財団を設立して、起業家の発掘を目指すイベント、群馬イノベーションアワードを開催するなど、起業やイノベーション、革新を応援する取り組みをしています。まず初めに、こうした取り組みを行う理由や思いから聞かせていただければと思います。齋藤頭取、お願いいたします。
齋藤頭取
私が今、働いているのは地方銀行でありまして、地方銀行の役割とすれば、やはり第一に、地域経済の活性化や成長といった点を支援させていただくということだと思います。従来、金融業といえば、融資をさせていただくということが一番の支援であったわけです。群馬は全国平均に比べますと、新しく企業を興す率というのは少し高いようですけれども、まだ廃業に比べて少しだけ企業を興す率のほうが高い程度でとどまっております。新しく企業を創業する、また企業の中に第二創業的なもので新しいビジネスを誕生させる、そういったきっかけを、私どものこのぐんぎんビジネスサポート大賞を通して一つの機会にしていければ、ということで始めさせていただきました。
司会
田中社長はいかがですか。こういう取り組みを行う理由というのは、どんなところにあります?
田中社長
はい、実は年齢が大きく関係しています。50歳になったときに、父親が入院をしていて、余命いくばくもないという状況でした。当時80歳を超えていたのですが、自分が父親の年になるまで、あと30年ぐらいなのです。そうすると、20歳から50歳になったその30年と変わらないわけです。20歳から50歳になるまでの30年はあっという間だったと思うと、これからの30年も、きっとあっという間なのです。どういう生き方をしたら自分が納得できるのか考えました。今までは、全て、会社と自分にエネルギーを向けていたのですが、自分以外のところにエネルギーを向けてもいいのではないかと考えました。そして、自分にできることは何かと考えたときに、何も取り得がなかった自分が、ビジネスにチャレンジをして成長することができたということに思い至り、群馬にも同じようにビジネスで成長できる若者が沢山いるのではないかと思いました。しかし、起業するという選択肢はほとんどないのが現状です。自分自身の可能性にチャレンジする若者が増えるきっかけを作りたいと思い、始めました。
司会
ぐんぎんビジネスサポート大賞も、群馬イノベーションアワードも、共に2013年スタートなんですよね。これは偶然ですよね?
田中社長
はい、偶然です。
齋藤頭取
私は頭取になったのがちょうど2011年でして、いろんなことを新しく積極的にやってみようと心に決めておりました。2年目のときに、先ほどお話ししたような思いから、このぐんぎんビジネスサポート大賞というものをやろうと決めておりました。そのときにちょうど田中社長が私のところへお越しになって、今やっている、イノベーションアワードの構想を持っているんだというお話をいただきました。いや、実は私もこういう構想を持っているんだと。期せずして、ちょうど同じ時期に同じような思いを抱いていたということだと思います。
田中社長
地方がもっと元気にならなければならないという、全体的な風潮はやはりありましたよね。
齋藤頭取

そうですね。

群馬県の特徴や印象

司会
そういう中で、それぞれの立場で何かできることはないかというので、同じ時期のスタートになったわけですね。具体的な取り組みの内容についても、この先で少し伺っていきたいと思うんですけれども、まずその前に、舞台である群馬県についてお話を伺っていければと思います。お二人は、それぞれのお立場や経験を通して感じている群馬の特徴とか印象があると思うんですけれども、そのあたりのお話を聞いていきたいと思うんですね。齋藤頭取は、少しプロフィールをご紹介いたしますと、旧新田郡笠懸町のご出身で、学生時代は新潟で過ごされました。そして1972年に群馬銀行に入行ということで、以来、金融の立場から地元群馬を見続けてきたわけですね。
齋藤頭取
そうですね。群馬県は、他県へ行ってみても、また海外へ行ってみても、帰ってくるとやっぱり一番ほっとする土地だと思っております。子どものころから慣れ親しんだ、また見つめてきた赤城山を初めとする谷川岳、尾瀬ヶ原、こういった自然が豊富な県だと思っております。加えて、災害も非常に少ない。そういった面がプラスの面であります。同時に、群馬県の県民性というのでしょうか、新しいものを抵抗なく受け入れます。群馬へ転勤等で新しく転入してきた方の話を聞きますと、本当に群馬というのはすんなり溶け込めるという話をよく伺います。これは新しいビジネスを積極的に取り入れていこう、また興していこうということにもつながっていくはずではないかと思っております。
司会
田中社長は前橋市の出身で、地元の信用金庫勤務などを経て、1988年に前橋で服飾雑貨の卸製造業としてジェイアイエヌを創業されました。その後、眼鏡業界で成功を収めまして、海外にも進出をしています。田中社長から見た、群馬とか、ご出身の前橋の特徴ってどんなところだと思います?
田中社長
そうですね、やはり良い街だと思います。良い街で、人柄の良い人が多いなと思います。非常に率直で、空っ風のせいかもしれませんが、さっぱりカラッとした人が多いですね。しかし、若干保守的な面も感じられますね。

群馬県のポテンシャル

司会
頭取がさっきおっしゃった、すごく素直に受け入れるような、そんな群馬県気質があり、でも一方で、保守的な部分もあるんではないかということで、群馬県のポテンシャルについても、ここでどうなのかといったことを、お二人のご意見を伺っていきたいんですけれども、群馬県は、都道府県魅力度ランキングでは、もうご存じのように最下位争いのレベルです。一方で、工場立地件数というのは全国でもトップレベルなんですよね。このように、見方によっていろいろなポジションにあるんですけれども、群馬に十分なポテンシャル、潜在能力はあるのかどうか、そのあたり、率直な意見を伺えればと思います。齋藤頭取、いかがですか。
齋藤頭取
群馬県は東京から新幹線でも、また高速道路を使っても1時間前後で、非常に首都圏に近いという地理的なポジションを占めております。また加えて、高速道路網や新幹線が縦横に走っておりまして、そういった面では極めて魅力の高い地域であると思います。例えば昨年、私どものお取引先でも、大型の倉庫をたくさんつくられております。おそらくこれは、今話したようなことが関係しているんだと思います。加えて、自然災害も少ないので、こんなところも工業立地件数が多いという中では、経営者の方は判断材料の一つに加えているのではないかと思っております。
 潜在成長率というのは3つの要素から成っていて、それは労働力と、資本と、それから技術革新ですけれども、労働力の点でいえば、群馬県は少し生産労働人口が減ってはおりますけれども、他県に比べれば減り方は少ない。それから、資本という面でいえば、昨年来、設備投資が積極的に行われております。それから技術革新、生産性という点でいえば、さまざまな業種で新しいビジネスがたくさん出てきておりまして、これらは生産性という面でも大きく寄与しているわけであります。ただ一方では、県の面積や人口などのいろいろな指標の順位に比べて、一人あたりの県民所得の順位はベストテン前後で高いんですね。ですから、この辺のところが、日々の生活についてのハングリーさというものが欠けてしまっていて、それがいろいろな面で多少なりとも影響を与えているのかなという感じがしております。
司会
田中社長、いかがですか。
田中社長
よく他県の人から「群馬県、起業家が多いね」と言われます。
司会
ええ。
田中社長
頭取、そうなのですかね?
齋藤頭取
多いと思いますね。株式を公開している企業の数ですと、一部上場の企業の数は、群馬県の数は北関東のほかの2県、栃木と茨城を合わせたのと、ほぼ一緒なんですね。
田中社長
そう聞いています。
司会
そうなんですか。
田中社長
そういう意味では、すごく起業家も多いし、農業の生産者もすごく起業家魂を持った人が多いのではないでしょうか。
司会
そうですね、ええ。
田中社長
だからもっともっと評価されていいと思うのですが、イメージ戦略といいますか、その辺がうまくできていないのではないかと思うのです。
司会
そのよさがしっかりアピールできてない。頭取、どうですか。
齋藤頭取
県民の気質みたいなものもあると思うんですよ。
司会
気質?
齋藤頭取
あの調査は、たぶん群馬県民にアンケートを聞いているはずなんですね。それで、群馬で魅力あるものは何かありますかと聞かれたときに、「いやあ、何もないよ」と、こういうふうに答える方が多い。ところが実際は、指折り数えてみると、群馬には魅力があるものが数えきれないぐらいにたくさんあります。その辺のところを、まったく当たり前と思っていて、意識をされていないということがあるのだと思います。
司会
なるほど。
田中社長
あとは、群馬県は税収も含めて、かなり恵まれていると思います。だからこそ、自分たちをどうよく見せるかという視点が少し欠けているのだと思います。行政と民間が、もっとつながりを持っていけば、また違った視点も出てくるような気がしています。アイデアというのは、考え方が違う人たちが集まることで、生まれることもあると思います。
司会
そうですね。
田中社長
けれども、そういう仕組みというか、つながりが、なかなか生み出せてないような気がしています。これは、考えてみれば群馬県に限らず、どこもそうなのかもしれません。
司会
ええ。まだまださまざまなお話を聞いていきたいと思いますが、ここで1曲お送りしましょう。田中社長からリクエストをいただいたナンバーです。イーグルスで『デスペラード』。

チャレンジ・ザ・ドリーム目次



群馬県信用保証協会 〒371-0026 群馬県前橋市大手町3-3-1 TEL 027-231-8816