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平成28年10月6日(第43回)放送【4】

【プログラム】
●トップインタビュー:中央カレッジグループ 中島利郎 代表理事長
●保証協会からのお知らせ:「チャレンジ・ザ・ドリーム」平成27年度版 単行本発行について
●チャレンジ企業紹介コーナー:株式会社ナカダイ

チャレンジ企業紹介コーナー

株式会社ナカダイ

司会

 「チャレンジ・ザ・ドリーム〜群馬の明日をひらく〜」、続いては訪問インタビューです。今日、ご紹介するのは、前橋市の株式会社ナカダイです。ナカダイは、東京都内に本社、前橋市に支店・工場がある産業廃棄物処理の会社ですが、普通の廃棄物処理会社とは、ひと味もふた味も違う会社です。自社の廃棄物処理場、リサイクル施設を一般公開していて、小学生の社会見学はもちろん、大手旅行会社のバスツアーも訪れるということです。また、「発想はものから生まれる」をコンセプトにした施設、「モノ:ファクトリー」を創設し、パソコンの解体や、廃棄物を利用したアクセサリーづくりのワークショップを行ったり、解体・分別した品物の展示販売をしたりしています。新しいリサイクルの形態の一端が見えてきそうな場所です。前橋市駒形町の「モノ:ファクトリー」を訪問して、中台澄之常務にお話を伺ってきました。
 私は今、前橋市駒形町にあります株式会社ナカダイの「モノ:ファクトリー」に来ています。早速施設内に入ってみたいと思います。

司会
こんにちは。お邪魔いたします。中に入りますと、正面に棚でラックがつくられているんですね。ウッドベースなどが飾られていますし、それから私の右側なんですが、信号機が置いてありますよ。そのほかに、鉄のかごにコードがたくさん入っていますね。それから、いすのキャスターの部分が、そのキャスターの部分だけが積み上げられていたりと、実にさまざまなものが並んでいます。こんにちは。初めまして。中台澄之常務でいらっしゃいますか。
中台常務

はい、中台です、よろしくお願いします。

司会
今日はどうぞよろしくお願いいたします。こちらの施設、何か博物館のような、何ていうんですかね、工場ではないですよね。
中台常務
世の中で使われなくなった廃棄物っていうのを回収して、そのほとんどはリサイクルされるんですけれども、その中で、まだまだその形状を生かした状態で使えそうなものっていうのをマテリアルライブラリーということで、ここに並べて、いろいろな使い方をしています。
司会
廃棄物という概念が、なんか崩されそうな、そんな気がいたしますが。
中台常務
私たちの仕事はリサイクル業ですけど、リサイクル率、99%あるんですね。お客さまを含めてですけど、かなり分別をしっかりしていただいているので、廃棄物は素材として我々は見て、仕事をしています。
司会
廃棄物は素材、このあたりに何か今日のヒントがあるような気がいたしますが、本当にいろいろな種類のマテリアル、素材があるんですけれども、「え、これ、廃棄物ですか?」と言いたくなるような、なんか子どもたちが見たら、きらきら光るおもちゃというか、いろいろな面白いものがありそう。宝箱みたい。
中台常務
そうですね。未使用のものが多いんですけども、廃棄物って言うと、一般の方からすると、粗大ごみだとか、生ごみみたいな、燃えるごみみたいなものをちょっと想像するのかもしれません。いわゆる産業廃棄物の中にも当然そういうようなものもあるんですけど、それと同じぐらい、在庫の処分だったりとか、ちょっと形状のミスとか、色のミスとかのロス品というのがありまして、そういうものが結構我々の会社には入ってくるんですね。ここにもともと何に使われる予定だったか、どういうメーカーから出てきたかっていうマテリアル・プロフィールっていうのを一緒に書いているんですけど、廃棄の履歴がわかるんですね。もともとこのものは、例えばベトナムでつくられて、ベトナムでつくられたものが海上輸送されて、横浜に来て、横浜から前橋に来たんだけど、倉庫にためていたけど使わなくなったので廃棄になりましたみたいなのがわかるんですね。そうすると、廃棄物から世の中の仕組みだとか、流通の仕組みっていうのがわかるようになるので、そういうことを知ることができる、すごく面白いツールでもあるので、マテリアルから学べることっていうのは非常に大きいですね。
司会
深いですね。
中台常務
深いです。
司会
今、本当に、私の目の前に広がっているのが、アルミキャップであったり、ねじであったり、ゴムの部材。鉄もありますし、電球もあるというふうに、本当にいろいろなものがあるんですけれども、これらを使ってワークショップを行うんですか。
中台常務
そうです。これらを使って行うワークショップっていうのは、どちらかというとお子さん向けが多くて、例えば日記を書いてもらって、このマテリアルをくっ付けて、絵日記の絵の部分を立体にしてもらうみたいなこととか、ちょっと工作めいたものが多いんですけど、それはどちらかというと、工作してくださいということよりも、廃棄物っていっても結構きれいだし、カラフルで面白いもんだよっていうのを知ってもらうための、ちょっと入り口としてワークショップをやっています。
司会
廃棄物処理会社のイメージとはずいぶん異なる内容なんですけれども、ナカダイの業務というのは、常務、もちろんこれだけではないんですよね?
中台常務
もともとは鉄のスクラップ業をやっていて、私が入社してからここ16〜17年は、総合リサイクル業ということで、鉄とかだけじゃなくて、プラスチックとか、紙とか、木くずとか、そういうのをやり始めているんですけど、リサイクルしましょうとか、リユースしましょうとかいうので、何かよく言われる3Rみたいなものっていうのはよくあるんですけど、我々はリユースをするためのオークションの市場というのも運営していますし、リサイクル率は99%にもなっています。それと、今いらっしゃるこの「モノ:ファクトリー」ですね。ライブラリーを含めた「モノ:ファクトリー」で、3つ軸があるっていう言い方が正しいかもしれないですね。
司会
5年前、2011年に「モノ:ファクトリー」を創設したということなんですけれども、そもそもこれは常務のアイデアだったんですか。
中台常務
そうです。
司会
今となってみれば、多くの方が足を運んだりというふうに、イメージとしても湧くと思うんですけど、始めたときというのは、「何じゃこれは」ではないですけど、皆さんがその発想自体に驚かれたのではないですか。
中台常務
そうですよね。よくわからなかったと思うんですよね。初めはリサイクル率を上げるために分別しまくった素材がきれいだったので、廃棄物を何でこんなに捨てるんだという感覚でね、否定しちゃうんじゃなくて、まともにちょっと使うっていう、リサイクルとかリユースじゃない別の使い方っていうのを、世の中の仕組みとしてちょっと入れていかないと、これだけものがある世界なので、ものがあふれているからこそ、そこにきっちり取り組んでいかなきゃならないなと思ったので、まずそこが肝だったんですね。まずスタートはそこなんですね。そのよさをわかる人たちに、当ててみようと思って考えたのが、建築とファッションだったんですね。マテリアルをたくさん持って、そのイベントに突然出てみたんですよ。
司会
え、どんなイベントに出たんですか。
中台常務
デザインイベントだったんですけど、東京のもので、なかなか大きいブースをいただいて、大盛況だったんですよ。「これ、何ですか」「これ、何ですか」ってみんなに聞かれて、「いやあ。これは実は廃棄物なんです」っていうところから入って、「おおー、そんな世界があったか」と。そこから工場見学、スタートなんですよね。
司会
その反応を見てですか。
中台常務
そうです。それで、これ、世の中に出しても通じる感性なんだなと思ったので、そこから、これはちゃんとナカダイのビジネスの一つの軸としてきっちり立てていかなきゃならないっていうので、2011年に「モノ:ファクトリー」を創設したということです。
司会
もともとそういう発想を湧かせるために、何かご自身の中で、普段からこういうのを考えたりするのがお好きだとかあるんですか。
中台常務
廃棄物屋さんって、売上の構造は、廃棄物の集めた量×処理の単価が売上なんですよ。単価が例えば一定だとすると、廃棄物の量を集め続けなきゃならない、売上が上がらないということで。そうすると、私がこれからこのビジネスをあと20年か30年かやっていく中で、私が事業を大きくするのは、イコール、ごみを集め続けることですかっていうことに、やはり入社当初から、そもそも矛盾があったんですよね。お客さんのところに行って、リサイクルしましょうとか、リユースしましょうと、廃棄物を減らすような、いろんな分別をしましょうよと言っているくせに、腹の中では、全然減ったら困るんですよ。そうなんです。本当に減ったら困る。リーマンのときも、海外にどんどん、どんどんいろんな企業が生産工場を移転するんですけど、そのときに一番私の頭にちらついたのは、あの企業がいなくなると、廃棄物が減るっていう。取扱量が減るから売上が減るっていう。ごみが減っていく現状を見て悔しがっている商売って、ちょっとどうかなと思いますよね。そういう業界に成長ってあるのかなって。だから、お客さんのニーズっていうのと、我々の企業のニーズっていうか、ベネフィットが、全然イコールじゃないんですよね。なので、それを何とか打破しなきゃいけないっていうのは、すごく腹の底にあって、それを何とかしなきゃ、何とかしなきゃっていうのが、ちょうどピークにきたのが2007年。でもこれはもう駄目だと、このままナカダイを、廃棄物の量ばっかりで勝負するのは駄目だっていう感覚になって、量から質への変化をやろうと思って、2007年、2008年、2009年といって、まず社内を変えていって、素材ごとの管理ができるようになったので、その後、ここまで分別がきっちりできるんだから、これは素材として使えるでしょうっていうので、さっきのデザインのイベントに出たんです。だから2010年。だから、2010年の表に出すまでに、実は3年ぐらいかかっているんですよね。
司会
そうでしたか。そういった中で、「モノ:ファクトリー」創設から5年が経ちましたけれど、成果はいかがですか。
中台常務
成果はすごくありますね。社内的にも社外的にもたくさんあるんですけど、まず、やはり社内ですかね。工場見学とか、人に見られるっていうことで、自分の仕事に誇りが持てるようになったということが、そこがすごく私としてはよかったところで、離職率が減ったとかいうのがあったりとか、あとは、女性の社員が抜群に増えたとかね、そういうのもありますよね。
司会
そうですか。
中台常務
社外的には、5年もたっているので、いろいろな使い手が、建築家さんとか、百貨店さんだとか、いろいろなところが出てきているので、彼らと協働して、そのお客さんが要らないと思ったものを別の形にして使ってみるというのをやったりとか。当然、子どもたちとワークショップをやるっていうので、材料として使ってくれるんだったらウェルカムだって言ってくれる企業さんも増えているので、そういうことで信頼が増して、取引の幅が広がるっていうことと、やはりブランド力ですよね。ナカダイっていうふうに聞いたときに、「あのナカダイさんね」って言ってくれる企業が増えているので、営業がちょっと楽になったとか。
司会
「モノ:ファクトリー」、そして株式会社ナカダイの今後の目標を、常務、ぜひ教えてください。
中台常務
いわゆるものの流れを変えるっていうのと、金の使い方を変える、私、この2つを大きく言っているんですけど、廃棄物処分業って、いつ、何を廃棄物として捨てられるかっていう情報がキャッチできないんですよね。捨てるタイミングとものがわかったら、ほぼ完璧にマネジメントできるはずなんですよ。だとすると、捨てるタイミングがわかっているものは何ですかっていうと、企画ものなんですよ。イベントだとか、例えば美術館とかの企画展だとか、それこそ今度控えていますけど、オリンピック。オリンピックなんて、いつスタートして、いつ終わるか完璧にわかっていて、どこの業者さんが何をどのぐらい納品するかも完璧にわかっているわけで、その情報を全部私たちにくれたら、ほぼ完璧にリサイクルする、リユースすることができる仕組みが組めるはずなんですね。だから、たぶん日本の産業として、まず取りあえずそれは一つあって、何かを起こすときから、スタートから廃棄物業者と連携をしてやっていくということ。これは廃棄物のものと流れを変えるということと、廃棄物処理費のために使った金を、別なクリエイティブな使い方のほうに変えるっていうのがセットでできる産業に我々がなるっていうことが、最終的な目標ですかね。
司会
まだまだ可能性が広がりそうですね。
中台常務
うーん、まだ死ねないですね。
司会
まだお若いですから、常務(笑)。
中台常務
はい。
司会
株式会社ナカダイの中台澄之常務にお話を伺いました。今日はどうもありがとうございました。
中台常務

はい、ありがとうございました。


エピローグ

 夢への挑戦をテーマに、明日へ向かって走っている人を応援する番組「チャレンジ・ザ・ドリーム」。今日は、番組前半は、中央情報経理専門学校などの専門学校と、単位制高校、関連会社からなる、中央カレッジグループの中島利郎代表理事長へのトップインタビュー、そして後半は、前橋市の株式会社ナカダイの施設「モノ:ファクトリー」への訪問インタビューをお送りしました。トップインタビューの模様は、ポッドキャスト配信も行っています。FM GUNMAホームページの「チャレンジ・ザ・ドリーム」のサイトをご覧ください。
 「チャレンジ・ザ・ドリーム〜群馬の明日をひらく〜」、この番組は「頑張るあなたを応援します!群馬県信用保証協会」の提供でお送りしました。ご案内役は、私、奈良のりえでした。


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