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平成29年10月5日(第55回)放送【1】

【プログラム】
●トップインタビュー:冬木工業株式会社 大竹良明 社長
●保証協会からのお知らせ:「シルキークレインpresentsガールズ創業カフェin桐生」について
●チャレンジ企業紹介コーナー:株式会社花助

プロローグ

司会

こんにちは。ご案内役の奈良のりえです。夢への挑戦をテーマに企業トップへのインタビューなどをおよそ1時間にわたって放送している「チャレンジ・ザ・ドリーム」。今日のトップインタビューは、創業90年を迎えた高崎市の総合建設会社 冬木工業株式会社の大竹良明社長、57歳です。冬木工業は総合建設と鉄骨製造という2つの事業分野を持つ会社で、鉄骨製造部門を持つ強みを発揮して活動の場を全国に広げていますが、トップの大竹社長は元銀行員。40代で冬木工業に入社して、現在、従業員およそ130人の会社を経営しています。銀行員の経験を生かした経営や挑戦の様子などを伺っていきます。そして番組後半は訪問インタビュー。独自のネットワークをつくり事業を拡大している前橋市のお花屋さん「株式会社花助」をご紹介します。

トップインタビュー

冬木工業株式会社 大竹良明 社長

司会
冬木工業株式会社の大竹良明社長にFM GUNMAのスタジオにお越しいただきました。よろしくお願いします。
大竹社長

よろしくお願いします。


[収録風景:FM GUNMAスタジオにて]

創業90周年

司会
冬木工業は1927年(昭和2年)の創業で、創業90年を迎えたそうですね。
大竹社長
今年の1月で満90年を迎えることができました。現在は、元請けとしてビルや工場、病院とかの建築を受ける総合建築業、それと、東京辺りの大きな物件の鉄の柱、梁をつくる鉄骨の加工部門、その大きな2つの部門をやっております。
司会
そもそものスタートというのは、どういったところから始まっているんですか。
大竹社長
創業当時は鋼材の販売ですね、そういう鉄に絡む仕事をしておりました。戦後は、火の見やぐらを製造したりしておりまして、今も、特に藤岡地区が多いんですけれども、冬木製作所というプレートの付いた火の見やぐらがまだ何カ所も残っております。
司会
そうですか。歴史を感じますね。その後はどのようなご経緯をたどって今に至りますか。
大竹社長
製鉄メーカーから、今後は建築が木造じゃなくて鉄骨造になるよというようなお話をいただいて、建築を始めたと聞いております。
司会
鉄骨製造部門では、東京ドームホテルや、東京スカイツリーのソラマチなどを手がけていらっしゃるということですよね。
大竹社長
そうですね。
司会
身近なところでいきますと、高崎市の新体育館 高崎アリーナの骨組みもつくったそうですが。
大竹社長
はい。今出た物件は、元請けとしてではなく、鉄骨、鉄の柱とか、梁とか、弊社で製造させていただいたものを現場で組み上げさせていただいております。
司会
やはり技術的に高度なものをやっていらっしゃるという印象を受けましたけれども。
大竹社長
工場自体が、かなり大きな物件を加工するようなラインになっていまして、必然的に首都圏、または大阪とかの大型物件に対応しているというのが現状です。
司会
大型物件に対応するのには、まさにオーダーメイド的なっていうんですか。
大竹社長
そうですね。材料からして、製鉄メーカーと直に話をし、そして大手商社を経由して入れるという独自のルートで、仕入れております。

銀行員から冬木工業に入社するまでの経緯

司会
冬木工業に入られる前、実は大竹社長は銀行員だったそうですね。
大竹社長
はい。実家が造り酒屋をやっていて、おやじがそういう仕事をしている姿も小さい頃からずっと見ていたんですけれども、大学を卒業して就職するときに、これをやりたいというのが明確に自分の中で見つからなかった。それで、銀行という仕事は、全ての業種のお客さまとお取引があって、またそのお客さまの業界動向までよくわかるのが銀行かなと思い、そして銀行でいろいろなことを学んで起業したいなと思っていまして……。
司会
そうなんですね。
大竹社長
それで入行式、普通の会社でいう入社式なんですけれども、その帰りに、高校の同級生と「なんで大竹、銀行に入ったの?」「うん、俺、5年契約だからね。実はこれこれこういうんだよ」っていう話をしていたんですね。ところが、やはり銀行で仕事をしていくうちに、大変なこともたくさんありましたけれども、そこでのやりがいとか充実感とか、そういうものを本当に味わって、仕事が、大変ながらも面白いっていうのかな、そういうふうに変わってきて、気が付いたら19年弱、銀行員をしておりました。
司会
その銀行員時代で一番学んだことというと、どういうことだと思いますか。
大竹社長
ある先輩から教えていただいたのですが、正面から取り組むこと。変な裏技とか、小手先の技を使うのでなくて、王道を行くということを、その先輩から教えていただき、それは今の自分の中でも基本となっております。
司会
王道から行く。結構難しそうですね(笑)。
大竹社長
いや、自分は難しいとは思わないんです。やはりお客さんあって我々が商売をさせていただいておりますので、お客さんのためにはどうあるべきかとか、そういうものを貫くということだと思っています。
司会
一度は起業というのも何となく見据えて入られたということですけれども、やはり銀行員としての道を歩まれるのかと思いきや、冬木工業に入社となるわけですけれども、この入社の経緯というのは、どういった流れだったんですか。
大竹社長
実は冬木工業は家内の実家なんです。家内の父が社長をしておりまして、そして、家内は女2人姉妹の妹だったものですから、私が入るということはさらさら考えてなかったんです。ところが、突然後継者ということで入ってくれという話が来まして、それから考えたということです。
司会
予期せずして入社したという感じですか。
大竹社長
そうですね。会社に入るという前提で結婚したわけでもなく、結婚して十数年たってから、急遽入るということになりまして。
司会
そうですか。
大竹社長
銀行の先輩からも「おまえが行かなくてどうするんだ」という、そんな話もですね……。
司会
先輩方が、むしろ背中を押してくれた?
大竹社長
そうですね。
司会
入社後はどのような業務を担当されました?
大竹社長
まず入ったときに、机と、椅子と、パソコンと、もう10年以上走った車を頂きましたが、仕事については、これをやれというのを与えてもらえませんでした。自分は、鉄というか、鉄骨というものを触ったことがなかったので、工場に行かせてくださいと話をしたんですけれども「おまえ、もういい年だから、お客さまに覚えてもらえ」と。弊社は総合建築の元請と鉄骨の加工という2つの全然違う分野をやっており、その中で、鉄骨をやらせてもらいたいという話をしたんですけれども、元請けの営業をやれということで、何もわからない状態で野放しだったんですね。そこで昔のお客さまとか、いろいろ知っているところを回って、建築の情報集めから始めて、そして、何かそういうネタがあると、一緒に営業マンと動いたり、または営業マンが動いているところに一緒に行って建築の営業を勉強させてもらったりという、そういう状況で始まりました。
司会
順調にいきましたか。
大竹社長
いや、そんなことはないですよね。技術的には自分は素人ですから。ただ、物事の考え方とか、捉え方とか、対応の仕方とか、そういうことはみんなとやりとりできるわけですよ。だから、「いや、こういうふうにお客さまと交渉しようよ」とか、「お客さまから言われたことは『できません』とか、『無理です』じゃなくて、『じゃあこうすればここまでできますよ』とか、『お客さまにこうしていただければ、こういうふうにできますよ』とか、イエス・ノーだけじゃなくて、お客さまの意向にいかに近づけるかという、そういうことを会社としてやっていこうよ」という形で進み出しました。
司会
そういった部分では、もう会社にイノベーションを起こした?
大竹社長
まあイノベーションというかはわかりませんけれども、今までの対応とは違う流れが、そこで出てきましたね。
司会
その辺で会社の雰囲気も変わってきたというのを感じました?
大竹社長
そうですね、自分も感じましたし、やはり外から言われて。「最近おたくの会社、変わってきたね」という……。
司会
お声が出てきましたか。
大竹社長
そうですね。変化というものが表れてきているのかなというのは実感しましたね。

社長就任

司会
2008年、48歳で社長に就任されたそうですけれども、入社しておよそ5年ということになりますね。どのようなことをお考えでしたか。
大竹社長
銀行のとき、「命懸けで仕事を取ってこい」とか、そういう環境でしたが、本当に命懸けてないんですよ。建設業というのは、例えば一歩間違えて、落ちたり、けがをしたりして、本当に命の危険にさらされているんですよ。ですから、やはり私はまず安全第一。事故は決して起こしてはいけない。痛い思い、つらい思いをする人を出してはいけない。そこは本当にもう会社で一番ぐらい、私は口うるさく言っていました。
司会
おっしゃるとおりなんですけれども、なかなか慣れてしまえばしまうほど、当たり前のことを、初心に戻ってとか、真剣にするっていうのは、慣れがそうさせてくれない部分って出てきてしまいますよね。
大竹社長
うですね。自分は逆に、慣れてない分、目に付くところが素人というか、慣れてない目というのは、お客さまの目線に近いものがあると思うんですよね。ですから、それが仕上がりであったり、いろいろなものの対応で、お客さま目線で社内に物事を言えるっていう、これは今も持ち続けるように努力しています。弊社の場合、法人のお客さまがほとんどですから、建物ができて、お引き渡しをして、最終のお金を頂いて終わりじゃない。そこからが本当の取引のスタートだと思っています。それは、お客さまが例えば工場なら工場、お店ならお店を使って商売して、成長していく。そのためにも我々は、「じゃあ今度、工場をこういうふうに変えていきましょうよ」とか、お客さまの成長のために共に手を取り合っていくということで、そこからが本当のお客さまとの取引の開始だということを、もう会社に入ったときから言い続けています。我々の目先の売上とか利益のためでやっていたら、長続きしないと思うんですよね。一つの建物をやらせていただいたお客さまが満足いただいて、そして、何年か後かわかりませんけれども、2つ目、3つ目をつくるときに、「おい、冬木、またこういう計画があるからやってくれよ」って、そういうのをすごく大事にしていきたい。そのためには1個1個、みんなでいいものをやろうぜ、つくっていこうぜっていう、そういうふうにやっています。ですからリピーター率が非常に高いんですよ。
司会
社長に就任されての様々な取り組み、またお気持ちなどをここまでは伺ってきました。それではここで1曲お届けしたいと思います。大竹社長に選んでいただきました。この曲、いつ頃聞いていたんですか。
大竹社長
自分が学生の頃、アルバイトをしていた頃、よく聞いていた曲なんです。
司会
とってもおしゃれな1曲ですね。
大竹社長
そうですね。カラオケで英語で歌えないので、郷ひろみの歌として、カラオケでは時々歌うんですけれども。
司会

それではその1曲をお届けしましょう。バーティー・ヒギンズで『カサブランカ』。


[集合写真]

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