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地方創生の流れの中で、地域経済において市町村が果たす役割が、これまで以上に大きくなってきています。 本連載では、群馬県内各市町村の、制度融資担当者に登場していただき、制度融資を中心に、中小企業施策全般について、考え方や方向性、具体的な施策等をお伺いします。 今回は、下仁田町商工観光課を訪れ、大河原係長にお話を聞いてきました。
Q.中小企業施策の基本的コンセプト・考え方等をお教えください。本町は、群馬県の西南部に位置し、西側の長野県との県境域は妙義荒船佐久高原国定公園に指定されていて、豊かな自然と清流に恵まれています。平成26年に「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産として世界遺産登録された「荒船風穴」は、明治38年に建設された天然冷気による蚕種貯蔵施設で、現在でも当時と変わらない冷風を体感することができます。また、町の東側地域には上信越自動車道下仁田インターチェンジがあり、首都圏を始め東北・信越・東海地方へのアクセスが良く、本町の物流や商工業の拠点となっています。 本町は古くから「下仁田ねぎ」と「こんにゃく」が特産品として全国的に知名度が高く、「ねぎとこんにゃく下仁田名産」と上毛カルタの札になっているだけでなく、現在においても町の産業の大きな二本柱となっています。下仁田ねぎは、種植えから収穫までおよそ15ヶ月間かかり、複数回の植え替えや間引きを行うなどたいへん手間をかけて栽培されています。寒さが厳しくなることで甘さが増すことから今の時期はたいへん美味しくなり、贈答用としても珍重されています。また、こんにゃくについては、歴史的に製粉業が盛んであったことから、製品としてのイメージは後から付いたものでしたが、現在では蒟蒻製品を製造している工場も多く、町の雇用の場として中心的役割を担っています。 特産品がメディア等でクローズアップされる機会も増え、順調な面もありますが、町の産業全体においては人口減少・高齢化という大きな課題を抱えています。個人経営の事業主の方におかれては、高齢化する中で後継者不足による経営難に追い込まれているところも多く、町としても中小企業施策の拡充が必要だと認識しています。そのような中で、本町では今年度より各種補助制度を新設しました。実際に下仁田町で営業をされている事業者の皆様の生の声に耳を傾けて、なるべく利用される制度を実施していくことに努めています。新設した各種補助制度や既存の制度融資を活用していただき、経営の安定につなげてもらいたいと考えています。 Q.中小企業向け制度融資メニューをお教えください。本町では以下のような制度融資があります。 ○「小口資金融資」 ○「中小企業経営安定資金融資保証料補助」 主な制度融資の保証実績
Q.特徴的な制度融資、おススメの制度融資があったら教えてください。小口資金融資について、保証料補助や利子補給を行っています。また、平成29年度よりそれまでの融資利率2.6%から2.1%へ引き下げました。 Q.制度融資以外の、中小企業や創業者向けの施策を教えてください。本町では平成29年度より新たに以下の補助制度を新設しました。 ○中小企業向け支援策
・新規取引先開拓支援事業補助金 ・研修費補助金 ・特許取得支援補助金 ・電子商取引支援補助金 ・新卒者雇用促進事業補助金 ○創業者向け支援策
・起業支援事業補助金 ・事業所賃貸事業 Q.今後の中小企業施策や制度融資に対する思いを教えてください。人口減少が進むなかで、活気のある町になるためには、中小企業の皆さんが元気になることが必要だと思います。地域経済の活性化を図るために交流人口を増やすことにより観光振興を推進し、また、既存の事業者様はもちろんのこと新たに起業を図る方に対しても支援を行うことで、産業振興についても取り組んでいきたいと考えています。 制度融資においては金融機関様や各関係団体様のご協力をいただくとともに、経済状況など注視しながら活用しやすい制度となるよう努めていきます。
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